Rhinocerosを使ったサーフェスモデリングの勘所パート1~曲線の作成編~

こちらの記事では、Rhinocerosでのサーフェスモデリングに取り組む際の重要点(勘所)をご紹介します。
いくつかモデリング工程ごとにステップがありますので、記事を分けて投稿していきたいと思います。

Rhinocerosを使ったモデリング初心者の方が、「こんなことをまずは覚えるべきなのか」という雰囲気をつかんでいただければと思います。

細部は除いた全体の基本形状を捉える

身近なモデリングの題材として、次のようなPCマウスの作成に取り組んでみたいと思います。

まずは下図のように、細部は省略して基本の立体形状を捉えておきましょう。

背面の文字の彫り込みや、ホイールが入る穴などの加工作業は後の方で行うことになるので、モデリング初期段階ではそれらを除いた基本形状をどのように作るか検討します。

今回は次のような完成形のイメージで、マウスの上側(赤)と下側(青)で分けて考えたサーフェスモデリングを行うことにします。

ワイヤフレームの作成

サーフェスモデリングでは、ワイヤーフレームと呼ばれる線構成をまずは作成します。
後に作成するサーフェスの輪郭や、表面のふくらみ具合を決めるカーブを用意します。

このワイヤーフレームの作成時に必要となる重要点は、次のような項目があります。

PCマウスという人の手でふれる製品の特徴として、まずは柔らかいフォルムであるべきです。
握りやすそうな輪郭である事と、背面の丸みの形をキレイに表現する事が求められます。
その為、今回は円弧をつなげたような図形ではなく、自由曲線のカーブを作成しました。

Rhinocerosで自由曲線を作成する際は、【制御点指定曲線】を用います。

このコマンドでは、「制御点」という名の点オブジェクトを画面上に配置していくことによりカーブを作成します。制御点の配置具合により、曲がり具合や伸びる方向性を制御します。

制御点をうまく配置することで、次の例のようにカーブの形状を制御できます。


綺麗なカーブが作成できた後は、それに沿わせたサーフェスを張っていきますが、そこでは新たな問題に直面する事も?
その場面についてはまた別の記事にてご紹介したいと思います。

Rhinocerosでのサーフェスモデリング操作習得をサポート

Rhinocerosのモデリング習得を目指される場合、当社では操作講習を承っております。

当社では、過去20年以上に渡りRhinocerosの操作講習を開催している実績がございますので、効果ある操作研修をお客様に対してご提供いたします。

2day又は3dayのRhinocerosの基礎的な講習に関しては、定期的な開催を行っておりますのでよろしければご利用ください。

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