Rhinocerosを使ったサーフェスモデリングの勘所パート2~サーフェス構成の計画編~
こちらの記事では、Rhinocerosでのサーフェスモデリングに取り組む際の重要点(勘所)をご紹介します。
いくつかモデリング工程ごとにステップがありますので、記事を分けて投稿していきたいと思います。
Rhinocerosを使ったモデリング初心者の方が、「こんなことをまずは覚えるべきなのか」という雰囲気をつかんでいただければと思います。
いくつかモデリング工程ごとにステップがありますので、記事を分けて投稿しております。
前回の~曲線の作成編~は以下のリンクから記事をご確認ください。
サーフェスモデリングの考え方
Rhinocerosに限らず、CADモデリングで扱うサーフェスデータは縦と横の2方向(U・V方向と呼称)の向きに展開されるので、基本的に四角形の輪郭で作成されるのが通常です。
四角形以外の形は、下図のようにサーフェスを丸めたり、エッジを伸縮させることにより表現します。
その他に、任意の形状で切り取ることで、目標とする輪郭をもつサーフェス形状となります。
(下図の星形サーフェスの例)
これらの知識をふまえると、今回は次の画像のような構成で、マウスモデルを表現します。
上面の赤いサーフェス(寝かせた曲面)、そして側面の水色のサーフェス(筒形面)もそれぞれ大きめに作成してから後で切り取る操作を加えることにします。
よくある失敗例
下図の例ではいくらかモデリング作業を進め、底面から中腹の3Dカーブに対して接続する側面が作成済となっています。
どうやって空中に3Dカーブを用意するかの操作は難しいですが、サーフェスの成り立ちとしては筒形の一種なので、難なく作成はできる形状です。
しかしこの場合、次に上面のサーフェスを乗せる段階でとても困ってしまいます。
CADモデリングのサーフェスは四角形の構成が基本であるが為に、丸い輪郭の中でふくらんだサーフェスを定義することはとても難しいからです。
例えばこのモデリング進行での操作を行う場合、Rhinocerosでは【パッチ】コマンドを使います。
このコマンドは下図で示す流れのように、選択した図形にフィットしたサーフェスをかぶせ、その後、輪郭の図形で切り取る作業を行ったサーフェスを生成します。
あくまで選択していた図形に「ある程度フィット」したサーフェスを乗せるだけなので、大抵の場合は隣接面との間に隙間が生じてしまいます。
しかもパッチコマンドはフィットさせることにプラスして、サーフェスの起伏を自動的に決定する動きをする為に、サーフェス上にデコボコとした意図しないおかしな起伏が勝手に出てしまうこともよくあります。
こういったモデリング進行は特別な理由がない限りとるべきではないので、きちんとカーブによって曲面の起伏を定義しつつも目的の形状のモデルを作成していく手段をとります。
その具体的な作業イメージについては、また別の記事にてご紹介したいと思います。
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