XNurbsプラグイン Ver7(for Rhino)での機能改善

Rhinocerosプラグイン「XNurbs for Rhino」のアップデートVer7が開発されました。
今回のアップデートでは、既存コマンドの機能強化に加え、XNurbsのリリース以降はじめてのコマンドの追加が行われております。
(→XNurbsの基本動作の紹介記事はこちら

XNurbs Squareコマンドの追加

XNurbs Ver7(for Rhino)では、ClassA品質のサーフェス作成ツールである新しいコマンドXNurbs Square(エックスナーブス スクエア)が追加され、ユーザーは四辺面(四角形)のサーフェスを作成する際に、サーフェス内部の次数やスパン(制御点数)を指定できます。

このXNurbs SquareコマンドはRhinocerosのヒストリ機能に対応しており、ヒストリ機能を伴って作成されたサーフェスであれば、作成後に再編集が可能です。
サーフェス作成時に入力された輪郭線や内部曲線などのジオメトリを調整すると、XNurbs Squareコマンドの生成結果が更新されます。

四辺面作成機能の強化

従来からあるXNurbsコマンド、及び新機能のXNurbs Squareコマンドにて四辺面(四角形)のサーフェス生成時には、曲線や点などのサーフェス内部要素を取り入れて、曲面の起伏を追従させることができます。

XNurbsコマンド、及びXNurbs Squareコマンドにて四辺面のサーフェス作成時に、下図のようにL字の2辺、向かい合う2辺、3辺などの輪郭要素を選択状態であっても四辺面の生成動作をサポートします。


“張り具合”(Tension)スライダーの搭載

XNurbsおよびXNurbs Squareコマンドのオプションに、“張り具合(Tension)スライダーが追加されました。

四辺面作成時(接線又は曲率連続で接続している場合に限る)にサーフェスの張り具合を微調整できます。

XNurbsでの張り具合(Tension)スライダーの場合、輪郭のエッジ部すべてで抑揚を調整
RhinocerosのBlendSrfの場合、2辺のエッジのみ起伏を調整

“張り具合(Tension)の機能は、Rhinocerosの【サーフェスをブレンド】コマンド(BlendSrf)で行えるスライダーの調整と、同等の動きと捉えていただくと分かりやすいかと思います。

Rhinocerosの【サーフェスをブレンド】コマンドでは2辺のエッジ部分での調整のみですが、XNurbsでは入力した輪郭のエッジ部分すべてで抑揚が調整される動きとなります。

新しいUVフローオプションの追加

従来から3種類あったUVフローオプションに”次へ揃える”(Align to Next)が新しく追加されました。
このオプションは下図の右端のように、向かい合う2辺のエッジが同じバランスで展開されるように動作します。

サーフェス生成不良の原因を表示

XNurbsプラグインを用いてサーフェス生成する際に、入力要素の競合する制約の問題(つながっていない輪郭線など)をモデル上に直接表示して、ユーザーに注意喚起するようになりました。


Rhinoceros8のダークモード表示に対応

Rhinoceros8で採用されたダークモードでのXNurbsインターフェースの表示問題が修正されました。

下図のようにインターフェースの文字の表示部分が改善されております。

以上がVer7でのアップデート内容になります。
XNurbsは30日間の評価版もございますので、是非この機会にお試し下さい。

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