Rhino7対応 RhinoResurf Ver4の新機能

弊社で販売しているRhinoceros用プラグインソフト「RhinoResurf」が最新版ver.4へメジャーアップデートされました。
今回はこのアップデートにて追加された、4つの新機能についてご紹介いたします。

①RsAutoNurbsコマンド(RhinoResurfメニュー>メッシュからサーフェスを自動生成)

RsAutoNurbsは、対象のポリゴンメッシュに対して四角い輪郭のトポロジーで再構築し、Nurbs面を張り付けていくコマンドです。

RhinoResurfの旧バージョンからこのコマンドは存在しますが、STLデータ等の三角メッシュを四角メッシュに変換する際に、Rhino7搭載のQuadremeshコマンドを使用するようになりました。
用意された四角メッシュ一つ一つを連続性を持ったNurbsサーフェスに変換します。
それぞれのNurbs面は対象のメッシュにフィットする動作を伴って生成されます。

左のメッシュ状態から、中央の四角メッシュ→青色のNurbsのポリサーフェスへと変換します

②RsSurfaceMatchコマンド(RhinoResurfメニュー>曲面マッチング)

Rhinocerosの【サーフェスをマッチング】コマンドのように動作します。
そちらのコマンドとは異なる利点としては、マッチングの接続先に複数エッジを選択できます。
また、作成されたサーフェスのエッジ上で、どこにどういった偏差が出ているのかを画面上にラベルの数値で表示してくれます。

エッジ上に偏差のラベルを出した状態

③RsSurfaceMapDlgコマンド(RhinoResurfメニュー>アプリケーション>サーフェスマッピング)

プレス加工モデルのスプリングバック変形を想定した、サーフェスモデルの生成用コマンドです。

対象モデルのサーフェスデータAとそこから変換したメッシュデータA、さらにスプリングバック変形を想定したメッシュデータBが存在している場合、それらのデータを使用してサーフェスデータBを生成できます。

コマンド結果の青いサーフェスと元のサーフェスデータを重ねて表示すると、2つのモデル間にはスプリングバックを想定した誤差がある事が分かります。

④RsFillHoleBySurfコマンド(RhinoResurfメニュー>曲面補穴)

対象のポリサーフェスモデルの「多角形の穴」を埋めるトリムサーフェスを生成します。

作成されたサーフェスは隣接面に対してG0~G1連続で接続され、作成されたサーフェスの輪郭上でどこにどういった偏差が出ているのかを画面上にラベルの数値で表示してくれます。

同様の穴埋めするサーフェスの生成を行う場合、Rhinoceros単体では【パッチ】コマンドで行えますが、そちらよりも精度要件を満たすことをチェックしながら操作を進められます。

今回ご紹介する機能は、以上となります。

RhinoResurfは、リバースエンジニアリングのためのソフトという位置づけですが、今回のアップデートにより「複数エッジにフィットさせるサーフェスを生成できる」コマンドが、通常のモデリング時でも魅力的かと存じます。

評価版もございますのでご興味のある方は商品ページもご覧ください。

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