【Rhinoceros】 フィレットコーナー部分の作成方法

Rhinocerosはサーフェスモデラーなのでソリッド系モデラーと違ってフィレットが失敗することが多いです。
今回はフィレットが失敗した場合に処理する、3辺の交差部分のフィレット面の作成方法をご紹介します。

通常3辺が交差する箇所にフィレットをかける場合、一回のフィレットコマンドで3辺を選んで実行すれば上記画像のようにフィレットがかかります。
3辺の交差部分には球体のサーフェスが作成されます。

しかし、すでにフィレットがかかっている箇所があるとこのようにフィレットが失敗してしまいます。
Rhinocerosではこのようにフィレットが失敗することがあり、手動でコーナー面の処理を行う必要があります。

フィレットコマンドで失敗してもフィレット面は作成されるので、フィレット面を使用してトリムを行います。

その後、フィレット面を「サーフェスをアイソカーブで分割」でフィレット面の交点で分割します。
それぞれのフィレット面の交点で分割したサーフェスを削除すると、上記画像のような三角にエッジが開いた状態になります。

「球:4点指定」のコマンドを使用します。
コマンドの場所は「ソリッド作成」⇒「球」のなかにあります。

三点の端点をクリック後、4点目は適当に近接点をクリックすると球が作成されます。
そのままだと球体なので「エッジの曲線を複製」コマンドを使用し3辺の曲線を抽出し、トリムして完成です。
他にもサーフェスエッジからオブジェクトスナップの中心点を使用して球を作成する方法などもあります。

Rhinocerosではどうしてもこういったフィレット面の処理が必要になってきます。
今回紹介した方法は3辺が同じR値の場合のみに有効です。
一辺でも違うR値のフィレットがあるとこの方法では対処できませんのでご注意下さい。

他にはパッチコマンドやネットワークサーフェスなど使う方法もありますが、正確なRで処理したい場合はこの方法を使用してみて下さい。

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