3Dプリンターのメンテナンスについて

皆様3Dプリンターは活用されていらっしゃいますか?弊社では主にRaise3Dプリンターの販売を行っており、それを使用したお客様のご依頼への対応と一部社内備品の作成等で毎日のように3Dプリンターが動いております。ブログでは3Dプリンターのメンテナンスについて書いたことが無かった気がしますのでRaise3D(FDM方式)を例に書いていこうと思います。

メンテナンスの必要性について

3Dプリンターを使い続けているとどこかで造形物の仕上がりが悪くなったり造形物のシートへの定着が悪くなったりといった症状が出てきます。今までできていた造形が出来なくなったといった場合は何らかのパーツが消耗している事が大半です。FDM方式の3Dプリンターには消耗品とされているパーツがあります。機械ですのですべてのパーツが消耗していくわけではございますが、一定の利用で定期的に交換が必要なパーツが消耗品となります。Raise3Dプリンターの各モデルで共通するパーツとしては

・ノズル(新しいモデルはカートリッジとノズルのセット)

・ビルドサーフェス(造形エリアに貼るシート)

が上げられます。

どれくらいでメンテナンスが必要なのか

実は本日書いている内容はRaise3D日本総代理店の日本3Dプリンター社がまとめて下さっている内容です。

よくある質問

資料ダウンロード一覧(メンテナンスマニュアルもこちらにあります)

ノズルの交換は1,000時間以上の使用を目安に、ビルドサーフェスは100回以上の造形を目安に交換とされています。そこまで厳密でなくても大丈夫ですが、造形時間と造形回数は何らかの形でメモを取っておくと「そろそろかな?」と構えておく目安ができます。パーツ交換無しに造形をし続けるとどこかで造形結果が悪くなってきますので、その時にメモを取っていただいた数字を見て目安数字に近ければ交換時の判断ができるかと思います。逆に造形時間や回数がそんなにいっていないのに造形結果が悪い場合は、スライス設定の仕方やキャリブレーションのズレ、その他部品の不良など別の方面を疑っていく必要が出てきます。

メンテナンス(消耗品交換)はしっかりしましょう

ブログ作成時の弊社Raise3DPro2のビルドサーフェスを撮影してみました。ポジションを変えながら造形をしているのでシートはまだまだいけるかなと言った感じですが、プレートを正しくセットせずに造形をした影響で一部のサーフェスに傷が入っています。。。

大きなサイズを造形する必要が出た場合は造形エリアに傷がついたサーフェスのエリアが入ってしまうので、造形の具合が悪ければシートを張り替えようと思っています。

消耗品が痛んだものを交換して造形すると結果の違いに毎回感動します。(本来の性能が発揮できるようになっただけですが)

積層のズレやノズルのつまりなどが起きる方!もし消耗品を交換していなければメンテナンス時かもしれません。必要な時にすぐに交換できるよう、造形頻度に併せて消耗品は一定量ストックしておくことをお勧めしております。

グリスアップも忘れずに

機種ごとのグリスアップの仕方もメンテナンスマニュアルに記載があります。長くいい状態に機械を保つためにも定期的なグリスアップが推奨されています。そのまま使い続けると異音の原因になったり機械寿命を縮める事になりますので1~3ヶ月に1回程度での実施がよろしいかと思います。

フィラメントや消耗品の注文だけでなくご希望あればグリスも販売しております。

3Dプリンターに限らず機械を長くいい状態で使うにはメーカーの推奨する内容を確認して、定期的なメンテナンスや必要なパーツ交換の上ご活用ください。3Dプリンターの運用も含めたご相談は是非ディプロスまで!

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