【VR】Vive Focus 3(vision)ビジネス利用の設定ポイント
個人向けVR用HMDと言えばMeta Quest3が購入しやすく品質も高いのでお勧めですが
不特定多数が利用する業務用のHMDだとVIVE FOCUS3(Focus Vision)が便利です
イベントなど不特定多数のお客様が長時間利用される現場では
- マグネットで脱着が可能な「フェイスパッド」を除菌ウェットティッシュで拭きつつ予備のパッドと入替えながら使用していただき
- 長時間の連続運用でバッテリーが切れそうになったら「交換バッテリー」ですばやく交換できるのもポイントです。(FocusVisonはバッテリー交換時に電源落ちない仕様です)
- 始めてゴーグルをつける人にはIPD(瞳孔の距離)の調整は説明が難しいですがFocusVisionは自動でできます。(Focus3とQuest3はダイヤル、)
業務利用時の設定ポイント
VIVE Focusを業務利用の場合、PCと接続して長時間連続して使うPC-VRがメインになる事が多いかと思います、業務利用時にお勧めの設定を記載しておきます。
■キオスクモードを使用
キオスクモードは事前に設定した特定アプリのみを起動し、他の操作ができない様に制限する機能です。
設定しておくと本体電源ONで指定アプリが自動起動しますので、イベントで毎朝電源ONする方がPCに不慣れでもセッティングがスムーズです。
PCVRでは「VIVE Business Streaming」アプリをキオスク登録しておくと、本体電源ONでPCと自動接続されるようになります。
キオスクモードは事前にいくつか設定しておくポイントがあります。
- 起動アプリの登録 PCVRなら「VIVE Business Streaming」
- Wi-fi設定の変更許可(絶対にWi-Fi変更しないなら不許可のまま)
- キオスク起動時のチュートリアルをOFF
キオスクモードを解除するパスコードを設定するかどうかは係の人が近くにいる状況かどうかで変わると思います
プレゼンで使用する時は急いでトラブル対応をする必要があるのでパスコードはOFFです
キオスクモードからの復帰(OFF)は本体左側のボタン長押し(3秒)です
■オーディオ設定
FOCUSにはノイズキャンセルやユーザーの耳を守るために音量を制限する機能がついています。
業務利用では利用コンテンツは事前に決まっているはずですのでFOCUS側の音量制限類はすべて解除しておきます。
勝手にFOCUS側で音量を変更されてしまい、コンテンツ側でコントロールできなくなったり
隣でプレゼンする人の声や操縦方法などを伝える係の人の声が聞こえにくくなることがあるため、FOCUS側の音量調整機能は全てOFFにするほうが扱いやすいかと思います
■スリープモード
FOCUSには節電のためにスリープモードがついていますが、スリープから復帰した際に事前に設定したプレイエリアがリセットされたり起動中のコンテンツがリセットされてしまい、せっかくクライアントにHMDを着けてもらったのに最初から設定し直しで残念な目で見られるなんてことが発生しがちです。
プレゼンやイベントの日はスリープモードは一日中OFFにしておきましょう。変わりに予備バッテリーの管理はしっかりとしましょう。
■Wi-Fi接続<有線接続
個人利用のゲーム利用では身体を動かすコンテンツも多いのでWi-Fiを使用してPCと接続する方が多いと思います。
また業務用でもVR専用ルームを設けれる施設ではWi-Fi接続はケーブルがまとわりつかないので快適です。
ただし、大きな展示会イベントや初めて行く施設(客先)などでは自前のWi-Fiを持ち込んで準備していても、電波情況により不安定になり接続が切れる事があります。(特に都会の街中にあるオフィスや大きな展示会は切れやすいです)
あまり身体を動かさないコンテンツや、使用する場所の電波量が把握できない状況であれば有線接続がおすすめです。
FocusVisionはUSB接続だけでなく、DisplayPortの接続が復活します(昔のVIVEはHDMIやDisplayPort接続でした)
DisplayPort接続により転送速度と映像品質がよくなり、接続もWi-Fiより安定しますのでプレゼン用には有線接続をおすすめします。
まだまだ発展途上感のあるVR(MR)なので、プレゼンやイベントの成功率を上げるためにも事前の運用テストはしっかり行いましょう。
業務用のVRやインタラクティブコンテンツの制作はディプロスまでお気軽にご相談ください。