最近のデジタルプロトタイピング市場の印象

弊社がVR&デジタルプロトタイピングの事業をはじめて7年経ちますが、今回は弊社の関わっている「デジタルプロトタイピング市場の印象が変わった」という話をさせていただきたいと思います。

※統計的なデータを元にしたお話ではございません。あくまで担当営業の経験から来るお話です。

「初めて検討します」のご相談がだいぶ減りました

数年前はVRソフトウェアの導入検討や製品開発工程にUnreal Engineを取り入れる事を初めて検討されるお客様からのご相談が圧倒的に多かったです。

最近は既に活用経験があってその上でのご相談が多くなっております。

活用してみて分かった便利さや課題

様々な活用を進めていく中で「もっとこんなことをしていきたい」「この範囲まで活用を広げたい」「このチームでも使えるようにしたい」という社内から様々な声が上がっている企業様も増えております。この辺りは活用してみたからこそ起きたとても良いムーブメントだと思います。反面初動が上手くいかなかった結果「ワークフローを変えるのが手間だという声が強く活用が進まない」「一部担当に過負荷がかかって業務進行が滞るようになった」「導入したツールはもう使用していない」と良いムーブメントが起きずデジタルプロトタイピングの可能性を見出す雰囲気ではなくなってしまっている企業様もございます。

活用した結果、「導入したAという環境だけでは今後やりたい事の拡張に対応できない為、新たにBという環境を併用する必要が出てきた」など解決すべき課題も出てきている印象です。

デジタルプロトタイピングに使用されている各種ソフトウェアや開発環境はすべてを網羅する物ではありませんので、今後もやりたい事を実現する為に、活用した経験を踏まえて、未来を見据えた環境構築をしていく事が大切になっているのかと思います。

やるところはやっている(二極化)

デジタルプロトタイピングは導入効果のある場合とそうでない場合が開発する製品や会社の状況によって変わる為そもそもすべての企業が取り入れる必要のあるものでは現状ございません。

その中でも効果が出るもしくは出せそうな企業においても推進度合いに大きな差が出てきております。

初期導入時の範囲からさらにデジタルデータ活用範囲を広げ様々な取り組みを推進している企業様もあれば数年前に興味を持っていただいたにも関わらず様々な事情により初期導入にも至っていないという企業様もございます。現状キャッチアップするには一朝一夕とはいかない分野かと思いますので、当面この差は開いたままになる印象です。

今後のデジタルプロトタイピング

デジタルプロトタイピングはXR技術の発展とも組み合わさり、形を見るだけでなく各種検証やシミュレーション、販売促進への展開など、開発時のデータをベースに今後も様々な分野で活用されていっています。今後も技術の発展と共により一層の活用が進んでいく分野になるかと思います。

インターネット上でも各企業の様々な取り組みについて紹介されておりますので、他社の事例も参考にしつつ是非自社にあった環境構築を進めていっていただければと思います。

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