Grasshopperでホイールデザインを作成

Rhinoceros上で動作する無料プラグインソフトGrasshopper(グラスホッパー)にて、車のタイヤホイールをデザインする作例をご紹介します。

完成したアルゴリズムの使用動画がこちらです。

ホイール作成アルゴリズム概要

Rhino上にはモデリングに必要な4本のラインが用意してあり、Grasshopper上にそれらのデータをセットします。

後は作成しておいたアルゴリズムに従って、回転体や環状配列のコンポーネント(コマンド)が実行された結果がすぐさま表示されます。

上記画像だとボルトの挿入穴がスポークラインに近づきすぎているので、もう少しフィレットを浅くする…というような調整ができます。

ホイールのデザインは、環状配列のコマンドで放射状にコピーされたラインの状態で確認しなければいけないので、Rhinoだけでモデリングしていた場合は、デザインラインを調整する度に環状配列の操作を何度も繰り返す必要があります。

※Rhinoのモデリング補助機能で“ヒストリを記録”を使用する方法もありますが、トリムやフィレットなどの加工作業を行うと、履歴情報が壊れるという制限が付きます。

今回は作図作業だけでしたが、デザインラインを決定後、さらに立体的にモデルを立ち上げていく部分もアルゴリズムで確認できます。

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