Mesh2Surface for SOLIDWORKS機能紹介 その3
Mesh2Surface for SOLIDWORKSがこの10月でver.2へのメジャーアップデートされました。
今回はこのアップデート及びその前後で追加された目玉機能について紹介します。
①点群データ(.ptx形式)を扱えるように
今まで本プラグインでは.stl、.obj、.plyなどのメッシュ状態のスキャンデータしか扱えませんでした。
(これはSOLIDWORKS自体が点群データを扱えないということに起因しそうです)
しかし、今回のアップデートでは点群データの読み込みができるようになりました。
※現在対応拡張子は.ptxのみです。
こちらは弊社のセミナールームのスキャンデータです。
大物や空間をスキャンする際のレーザースキャナーでは、出力形式が点群になることが多い為、点群形式が使えるようになることによって、Mesh2Surfaceの使用の幅が広がります。
ただし、こちらのデータ、厳密には点群データをそのまま扱っているわけではありません。
点群データを繋げてメッシュデータとして扱うことで.ptxデータを読み込むようになっています。その為、データ表示が重めになってしまっています。
元々、SOLIDWORKSが大容量データの扱いに不向きなこともあり、大規模点群データをそのまま読み込んで作業……と使うのは難しそうです。
②メッシュデータ同士の位置合わせが可能に
Mesh2Surface for SOLIDWORKSでは以前よりCADデータを基準にメッシュデータを位置合わせする「インタラクティブ整列」の機能がありました。
今回、この機能が強化され、メッシュデータとメッシュデータでもインタラクティブ整列することが可能になりました。
選択点での整列はもちろんのこと、ベストフィットでの整列も可能です。
この機能強化により、
・別方向から撮影したスキャンデータ同士の位置合わせ
・アッセンブリ状態とパーツ単位のデータの位置合わせ
といったケースでスキャンデータが活用しやすくなります。
③サンプルデータを追加
リバーストレーニング用にサンプルデータが追加されました。
こちらのデータは3種類あり、オンラインチュートリアルでも使用されているデータになるので動画を見ながら操作を確認しやすくなっています。
「Mesh2Surfaceの導入を検討しているが、手頃なリバースサンプルがない」「スキャナーと一緒に検討してるからまだデータがない」などといった場合は評価版導入後に、こちらを使用してリバースモデリングの練習をしていただけると良いかと思います。
今回紹介する機能は以上となります。
Mesh2Surfaceの機能はメジャーアップデートだけではなく、マイナーアップデートでも少しずつ変わっていきますので、また魅力的な機能追加があればご紹介したいと思います。
説明動画等もございますのでご興味のある方は商品ページもご覧ください。