UE4のInputAction設定について

UE4ではInputActionという機能を活用することで、キーやマウス入力、ゲーム機やVRコントローラーの入力を受け取る処理を効率的に設定できます。

この機能が役立つパターンをまず説明します。

ブループリント内でマウスのクリック入力や、キーボードのエンターキーの入力から何らかの処理をトリガーしたい時、このように直接インプットを取得するイベントノードを配置することで処理することが可能です。

ですが、複数の入力デバイスで同じ処理を行う必要がある場合があります。特にゲーム等ではキーボード入力とコントローラー入力の両方を想定する必要があることがありますし、ゲームでなくてもそういった処理が求められることは珍しくありません。

そのようなときに役に立つのがInputActionの設定です。
InputActionの設定はUE4エディターの編集→プロジェクト設定からプロジェクト設定を開き、左側のエンジンの欄からインプットを選択して開きます。

現在四つのアクションがマッピングされています。

試しにMouseLeftClickアクションの左側の三角を押してアクションインプット内容を開き、右側の+ボタンを押して新たなインプットを追加してみましょう。

Noneインプットが追加されたので、さらに展開してキーボード→Enterを追加しましょう。

これでMOuseLeftClickというアクションにマウスの左ボタンクリックに加えてエンターキーの入力の両方を受け付けるようになりました。

ブループリント上でMouseLeftClickアクションのイベントのノードを配置してみましょう。

このノードのイベントはマウスの左クリックを押したときとエンターキーを押したとき両方でトリガーすることができます。
インプットアクション設定を適切に行うことで、入力回りの処理を見やすくし、尚且つ様々な入力デバイスやプラットフォーム上で動く処理を作ることができます。

アクションインプットで選択できるデバイスはUE4が対応している様々なデバイスを設定できます。


意外なデバイスでもUE4が対応していることもありますので、検証のし甲斐がありますね。

エンジニアリング事業部からの最新情報をお届けします