Rhino標準レンダの使い方
SMAPの解散とともに 2016年もいよいよ終わりです。diprossも皆さんにお世話になりました。(解散はしません)
ところで年賀状はもう書きましたか?年賀状には間に合わないかもしれませんが、実は結構使えるRhinoの標準レンダの基本的な使いかたをメモしておきます。
まず何でもいいのでオブジェクトを立ち上げてください。
色を付けたいパーツごとにレイヤー分けします。色ごとにレイヤー分けしておくと後から色の調整がしやすくなります。
変更したいレイヤーのマテリアルボタンを押します。開いたマテリアルウィンドウの「+ 新規作成」を押して、使用したいマテリアルの設定ファイルを選択します。
今回はMetal / GOLDを選します。光沢や反射、色等の設定が自動で割り当てられます。好みに合わせて細かく色・反射率等の調整も可能です。
表示を[レンダリング]にしましょう。最終のレンダリングほどではありませんが、色やマテリアルがイメージしやすくなります。金属のキラキラ感を出すために環境光(HDR)を足します。
最終レンダでメッキのキラキラ感を出すために、「レンダリング/環境エディタ」から「環境」を選びます。
環境エディタウィンドウの「背景」を「環境」に変えます。
環境ファイルを選択します。今回は「SKY」を選びます。
「SKY」選択で作業画面にも環境の色味がつきます。
一度お試しレンダリングしてみましょう。少し乱反射が加わって金属感が出ました。この時点でもオブジェクトの形状によっては、十分キラキラしたレンダリング結果を得ることができますが、今回の形状だとまだ少し暗いので光源を足します。
点光源を追加します
さらにもう一つ点光源を追加します。一つは手前、一つは奥に配置すると光に奥行き感がでます。
簡易レンダするとこんな感じで金属感が増しました。
光源パネルを開くと現在配置されている光源とその値を調整できます。光が強すぎると白トビしてしまうので気をつけてください。金属感をさらに増すためバンプを使って微細な凹凸をつけていきます。
マテリアル設定ウィンドウの真ん中あたりにある「バンプ」をクリックして、金属質感のファイルを選択します。
バンプを加えてレンダすると表面に凹凸が現れます。サーフェスには変化はありません。バンプの値は5%に下げています。絵的に文字の立体感が弱いのでパース具合いを変更します。
レンダツールの「2点パースを設定」「パース角度を設定」で、パース角度の数字に大きな角度を入力します。(今回は50)
パース角度を強めた状態でレンダしてみます。部分的にマテリアルの変更をします。
変更したいオブジェクトを選択し、マテリアルの反映をレイヤーから「オブジェクト」に変更します。
マテリアルの 基本設定/色 を赤くします。
表示をシェーディングからレンダリングモードにすると、色が反映されているのを確認できます。最終レンダの解像度を設定します。
「レンダリングの設定」を開き「解像度」を3200×2400に設定します。
解像度を高くするとレンダリング時間も長くなりますが、印刷等に使えるきれいな画像が出力されます。(今回はおよそ1分)
Photoshop等での加工用素材としては、「BMP」または「TIFF」での保存をおすすめします。「JPEG」はファイルサイズは小さくなりますが、圧縮されているため画質が悪くなります。
以上 長くなりましたが品の無い「謹賀新年」ができました。せっかくRhinocerosで設計&モデリングしたら、レンダリングまでしてみてください。案外楽しいですよ。
それでは今年も一年ありがとうございました。よいお年をお迎えください。
ディプロスデザイナー 川合でした。