3Dスキャナー【FreeScan UE Pro】のご紹介
FreeScan UE Pro
今回は高精度ハンディタイプ3Dスキャナーの FreeScan UE Pro をご紹介します。
FreeScan UE ProはEinScanシリーズのメーカーであるShining3D社の製品です。
FreeScan UE Proとは?
本機は高精度なハンディタイプの3Dスキャナーでブルーレーザーを使用しており黒や光沢といった対象物の3Dスキャンも行えます。また、ハンディタイプのスキャナーは軽量で持ち運びが行えるため、場所の制限が無く、スキャン時の取り回しも自由度が高いことが特徴です。以下の要素も合わさり、これから3Dスキャナーを活用していきたいという方にもオススメです!
・製品重量840gと軽量です。
・3Dスキャナーは機種ごとに撮影時の対象物との適切な距離があります。適切な距離感を保てているかを機材がグリップ上についているライトの色で教えてくれます。
・初めて触る方でもすんなりスキャンが始められるくらい親切なインターフェースで扱いやすいです。
そんな FreeScan UE Proですが高品質なデータの取得を行うためにいくつかの特長を持っています。
■高精度
ハンディタイプスキャナーながら0.02mmの高精度なスキャンを行うことが可能です。
ハンディタイプのスキャナーは毎秒動きながら膨大な点数(形状)のデータを取得しているため、データを重ね合わせる際に細かなズレが出てしまいます。本機材でもそれを示したmあたりでどの程度のズレが生じるのかという精度の項目がありますがマーカー使用時:0.03mm、フォトグラメトリー使用時:0.015mmと非常に少ない累積誤差でスキャンができます。
※EinScan-ProHDではマーカー使用時:0.3mm/m
■FreeScan UE Pro 単機でのフォトグラメトリー機能
大きな物体をスキャンする際など精度を高めるためフォトグラメトリーを使用する場合には3Dスキャナーとは別の機材でコードターゲットの撮影を必要とします。ですがFreeScan UE Proでは専用のスケールバーを読み込むことができるため、単機でのフォトグラメトリースキャンを実施することが可能です。
※詳細は省きますが、フォトグラメトリーは円形で角度や位置情報を示すコードターゲットを対象物と一緒に撮影し、信頼性の高い寸法情報を得ることができる手法です。従来は計測器とは別に写真を撮る必要がありました。
■複数のスキャンモードを搭載
複数のレーザーモードを搭載しており、用途によって使い分けることができます。
・素早く物体をスキャンする【13本のクロスレーザー】
・刻印や細かいディティールのスキャンに適した【5本の平行レーザー】
・奥まった形状のスキャンに適した【シングルレーザー】
どのような場面で活躍するのか?
本機は黒や光沢に対応し、1メートルを超える大きな物体から小さな卓上サイズの物体など幅広く高精度に3Dスキャンを行うことができます。大きくて移動させることの難しい対象物をスキャンしたいといった場面で持ち運んで現場でスキャンが行えますので大変便利です。
また、スキャンしたデータは以下の用途で使用されます。
・検査、品質管理
・リバースエンジニアリング
3Dスキャンされたデータは点ではなく形(面)として計測を行えるため、製品を形状として確認することができます。例えば、検査ソフトウェアのGeomagic ControlXで設計データとできあがった製品を比較し、寸法、凹凸など形状の変化を検査したいという場合に3Dスキャンデータが使用されます。検査で使用するデータには正確さ(精度)が求められます。FreeScan UE Proでは高品質・高品質なスキャンデータを取得し、検査ソフトウェアで使用することが可能です。
また、検査以外にも大きな物体を精度良くリバースエンジニアリングしたいという場合には誤差の少ないスキャンデータが必要とされるため役立ちます。
最後に
FreeScan UE Pro はハンディタイプスキャナーのため、電源さえあれば場所を選ばず持ち運びが可能であり、本体も軽量でソフトウェアも使いやすいなど運用のしやすさという点でも使い勝手に優れます。また、FreeScan UE Proは導入コストが高精度スキャナーの中では控えめな点から、検査や品質管理などのために高精度3Dスキャナーを導入してみたいという場合にオススメです!
ご興味がありましたら御見積や本機材が目的に沿うものかをご案内させていただきますので、お気軽にお声がけ下さい。