3Dスキャナー選びの豆知識
3Dスキャナーは物体の形状を3Dデータとして計測できる機械です。3DCADデータを作るための参考データとして使ったり、製品検査、計測など幅広い分野で活用できます。
3Dスキャナーは機械ごとに決められた一定の精度で、だれが使用しても同じ内容が計測できるため、作業者により計測品質のばらつき無く使える便利なツールです。
そんな3Dスキャナーの購入を考えた際に選ぶ上でのポイントの1つをご紹介します。
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何がデータの品質に影響する?
3Dスキャナーは使用する機材の性能や物体の内容などによってデータの品質が異なります。例えば、機材の計測精度や計測する物体の色、形などが挙げられます。
精度は物体をどの程度の寸法誤差以内で計測できるかという“寸法的な正しさ”の部分であり、色や形は3Dスキャナーが物体をセンサー(カメラ)で計測できるかという部分に影響してきます。
他にもいくつかありますが、特に3Dスキャナーは精度という項目が選択に大きく影響するケースが多いです。
もちろん精度は大事
精度は上で記述したように、物体をどの程度の寸法誤差以内で計測できるかという寸法的な正しさに影響します。
例えば、3Dスキャンデータを用いて寸法確認をするとなった際、計測したデータが実際の物体のサイズよりも1cmズレてしまったら用途や製品によっては参考にすることはできません。そのため、精度の項目は非常に重要となってきます。物体に近しいデータを取得するとなった際には高精度な3Dスキャナーを用意する必要があります。
ココがポイント!形の再現度も忘れずに
精度は寸法的な正しさに影響することを紹介しましたが形の再現度については別の性能に注目する必要があります。メーカーにより表記の仕方は異なりますが【ポイント間隔( 3D解像度)】という仕様の項目が影響します。
【ポイント間隔( 3D解像度)とは】
ポイント間隔とは取得できる点群データの距離のことです。3Dスキャナーは計測したデータの座標を示す点の集合体(点群)として3Dデータにします。
この数値が細かい(小さい)ほど形がクッキリと計測できます。そのため、フィギュアや刻印の凹凸のようにディテールの多い物体や細かい形状(小さい物体)などを計測するとなった際にはかなりデータ品質に影響します。
解像度が低いと、点群として取得したデータをメッシュ化して後工程で使用するとなった際に形の再現度が低くなってしまいます。平面の部分であればシンプルな形のため影響は少ないですが、角が丸くなってしまったり、凹凸がぼやけてしまうなど後工程で参考にするには情報不足なデータとなってしまいます。
ムダなく機材を選ぶためには
今回は3Dスキャナーを選ぶ際のポイントの1つをご紹介しました。ただし、3Dスキャナーは本日紹介した内容以外にも選ぶ際に注意すべきポイントがいくつかあります。
購入を検討したいがどのような機材が適切なのかわからない。または、まずは相談してみたいという場合にはディプロスまでお声がけください。