Mesh2Surfaceでメッシュの範囲選択をするコツ

Rhinocerosのリバース用プラグイン「Mesh2Surface」では、ある程度メッシュを範囲選択することができますが、ここでメッシュが分かれて欲しいというところで、メッシュが分かれてくれないことがあります。

今回は、範囲選択を上手く行う為のちょっとしたコツを紹介します。

用意したテープカッターのメッシュは、3DスキャンしてそのままRhinocerosに持ってきたものです。こちらのメッシュをMesh2Surfaceで範囲選択してみますと…

このように、上手く面が分かれてくれません。これは、3Dスキャンをした際に、表面に細かいノイズのようなものが入ってしまっているせいです。

Mesh2Surfaceのメッシュの範囲選択は、隣り合うポリゴンとの角度を計算しています。3Dスキャンしたメッシュは、表面にシボなどの細かい形状が入っていたり、細かいノイズが入っていたりすることがあります。今回のデータでは、表面の細かい凹凸を計算してしまい、範囲選択がまだらになってしまっています。

これを改善するには、細かい表面のノイズを取り除いてあげることです。

こちらが、メッシュのノイズを取り除いたものになります。残念ながら、メッシュをスムーズをかける機能はRhinocerosには搭載されていませんが、3Dスキャンをするソフトウェアには、このような機能は搭載されていると思います。

表面を処理したメッシュを、Mesh2Surfaceで範囲選択をしてみました。範囲がしっかりと面ごとに分かれ、非常に作業がしやすくなります。

注意点としては、表面にスムーズなどをかけすぎると若干形状が変わってしまう可能性があります。精度が求められる場合などには、その辺りに気を付ける必用があります。

Mesh2Surfaceで上手く範囲が選択できないと困っている方は、今回紹介したような処理を事前にしてあげることで、非常に使いやすくなると思います。

Mesh2Surfaceは体験版や無料セミナーも開催しています。是非試してみて下さい。

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