SolidWorks「エッジの修復」について

こんにちは。今回は、SolidWorksの機能の一つ「エッジの修復」について、ご紹介します。この機能は、他のCADで作られたデータをインポートした際によく使われます。

上図は、1辺が100mmの立方体です。しかし、図中のA面を選択すると、下辺が2つのエッジに分割されている事がわかります。

前述の通り、CAD間でデータをまたぐと、こういった事がよく起こります。要因はいくつか考えられますが、今回は意図的にこの状況を作り出しています。

今回の形状は、下辺の中点から0.05°の屈曲が儲けてあります。ですので、A面は厳密には五角形であり、残る5面は正方形…を接合した、なんとも違和感のある立体です。

もしこのエッジにフィレットを掛けると、接線連続でないために途中でパッチが分割してしまいます。「エッジの修復」は、こういったエッジのある面を、設定した公差の範囲内で修復してくれる機能です。

エッジの修復

メニュー選択

メニューバーの挿入>面>エッジの修復を選択します。

面を選択

問題のある面を選択します。次に公差を設定します。今回の例では、角度を0.05°、エッジの長さを50mm以上に設定します。公差を入力したら、「エッジの修復」ボタンをクリックすることで、「前後」の窓に修復後のエッジの数が表示されます。例では、エッジの数が1本減っている事が確認できます。

修復後

修復後はフィレットをかけてもパッチが別れません。

今回は「エッジの修復」についてをご紹介致しました。以上、SolidWorksの機能紹介でした。

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