UE5のCamera Rig Railでカーブに沿って移動するカメラを作成する

Unreal Engine5で映像作りなどを行う際にはCineCameraActorを使うことが多いと思います。
CineCameraActorに設定可能なパラメーターは現実のカメラの設定やフィルムの仕様を再現したものが数多く用意されています。
さらにCameraRigRailと組み合わせることで、直線や曲線のレールに沿って移動するカメラの動きを再現することが可能です。

CameraRigRailは「アクタを配置」タブのシネマティクスカテゴリ内、もしくはレベルエディタ内のアクタ配置ボタンの下向き矢印から「シネマティック→CameraRigRail」からレベル上に配置することができます。

CameraRigRailには白い点が表示されており、その点をクリックして選択し、移動/回転を行ってレールの長さや形状を変化させることが可能です。

さらに白いライン部分を右クリックすることで、その場所にスプラインカーブの中継ポイントなどを追加することが可能です。
追加したスプラインポイントにさらに移動や回転を行うと、レール全体の形状を変化させることができます。

レールの設定ができたら、任意のCineCameraActorをアウトライナー上でCameraRigRailの子階層へドラッグアンドドロップします。
CameraRigRailの子階層に配置されたアクターはレールに沿って移動させることが可能になります。

CameraRigRailのCurrentPositionOnRailパラメーターを0から1へ変化させることで、子階層に配置されたアクター(今回はCineCameraActor)がレールに沿って移動を行います。
LockOrientationToRailパラメーターをTrueにすることで、レールに沿って向きも変わるようになります。

もちろんCameraRigRailのパラメーターはレベルシーケンサー上でも設定可能なので、映像制作でも簡単に扱うことができます。
CineCameraActorのトラッキングの設定などと組み合わせれば、滑らかな曲線を描いて移動する対象を追跡するようなカメラアングルを比較的シンプルな作業量で実現することができますね。

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