消えるスキャン用スプレー「アエサブ」
今回は3Dスキャナーで撮影する際に便利なアイテムを紹介します。
一般に3Dスキャナーは黒色や金属光沢がある面を撮るのが困難とされています。
そういう対象物を撮影する場合、白い粉で表面をコーティングして撮影をしていました。
ただ、そういう粉は「洗えば取れる」と言っていながら隅っこに入り込んだりすると綺麗にならず、貴重なものにスプレーするのは躊躇う……なんてこともよくあります。
そこで使えるのが今回の便利グッズ「AESUB(アエサブ)」です。
このスプレーは常温で昇華する材料で構成されている為、スプレーしてほかっておくと空気中に粉が消えてしまう、という洗い物知らずの便利アイテムになっています。
それではその効力を見るべく、試しにスプレーしてみましょう。
今回は、名古屋が誇る名物お土産「ゆかり」の缶を使います。
この缶の内側(銀色の方)にアエサブを吹いて、20℃の室内に放置して経過観察です。
~0分後(吹いたばかり)~
エビのマークを中心にアエサブを吹いてみました。今はPM2:23です。
しっかり、スキャンできそうなくらい光沢を隠してくれています。
~30分後~
マークのあたりはまだまだしっかり色が付いていますが、端っこの粉が薄い部分はすこしずつ消えている感じです。
~1時間後~
光が反射してしまっていることからもお分かりの通り、マークもだいぶ消えてしまっています。
~1時間半後~
隅に若干残っているだけでもうほぼなくなっていました。
~2時間後~
もう完全に消えてしまいました。
指で触ってみても何かが付着するということはありません。綺麗さっぱりなくなっています。
ということで試しに吹いてみましたが、勝手に消えるので洗う必要もなく便利な反面、結構な早さで消えてしまう印象を受けました。
対象物が小さければ、吹いて撮ってで消える前に完了できるかもしれませんが、モノが大きくなると吹いて撮って吹いて撮って吹いて……を繰り返しながら3Dスキャンをすることになりそうです。
しかし、それでもスキャン的には画期的なアイテムなので弊社でもこれからどんどん使っていこうかと思います。
皆さんもよければ試してみてください。