グラスホッパーでイラストからテクスチャ作成

RhinocerosのプラグインソフトGrasshopperにて、イラストを使って3Dテクスチャを生み出す手法をご紹介します。

GrasshopperにあるImage Samplerというプログラムでは、入力画像からR/G/B、明度、アルファチャンネルなど選択した種類の情報値を取り出すことができます。
Image Samplerに入力された縦×横の点数分だけ画像上にグリッドを刻んで、サンプリングした数値情報を出力してくれます。

出力された情報値を、円の半径値に活用したモデルを試しに作ってみました。

このように、大きさの違う円形で画像を再現する例はネット上で多く見受けられたので、今回はさらに別のプログラムも使用します。

Surface From Pointsというプログラムでは、入力された縦×横の点群を、制御点として用いたサーフェスを生成させる事ができます。

前述の Image Sampler からの数値情報によって、点の高さを個別に移動させたものを使っています。

画像のピクセルのように、点群の数によって精密に画像を再現する度合いが決まってきます。
点群数を増やす=サンプリングする解像度が高まるなので、より緻密に形状が画像を再現します。

下のサンプル画像では、100×100点で合計10000点の点群を持たせたサーフェスを生成しています。
縦×横の点の並びで形状を作るので、斜線とカーブした形状は解像度がないと再現は難しいです。

画像内の細かなザラつきもピックアップしてしまうので、綺麗な画像を用意する必要がありそうです。

今回は実験的な試みではありましたが、こういった技術もGrasshopperでは可能ですので、気になる方は弊社にお問い合わせください。お客様にとって有効なプログラムを弊社で技術検証してお伝えいたします。
Grasshopperについて基礎から学ばれる場合は、初級者向けの学習トレーニングを毎月開催しておりますので、よろしければご利用ください。

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