Raise3D 順番印刷

Raise3D用スライスソフト「ideaMaker」のVersion 3.4での追加機能「順番印刷」を紹介します。

順番印刷とは?

順番印刷とは複数のデータを同時に印刷する場合に一つ一つ順番に印刷する機能です。

従来の印刷であれば、複数のデータであっても同時に印刷する必要があり、同じ高さの造形を全データ同時に印刷する必要がありました。

しかし、順番印刷は1つの造形を完成させてから次の造形に移ります。その為、印刷途中にトラブルが起こったとしても全てが造形ミスになるわけではなく、今完成している分だけは守ることが出来ます。

順番印刷の設定方法

前提として、本機能はVersion 3.4から追加された機能の為、それ以前のVersionを使用している場合はideaMakerを更新してください。
(19.08 現在、最新はVersion 3.4.2となります)

1.複数データをideaMaker上にインポートする

印刷予定のデータを全てideaMaker上にインポートしてください。
この時、配置は適当で構いません。

2.自動でモデルを配置する

画面左端のスライスボタン→順番印刷タブ→「順番印刷機能を有効します」にチェック(ここの日本語訳がおかしい)
そして、最後に「すべてのモデルを配置」を押すと順番印刷用にモデルが自動で配置されます。

 この配置では1つずつ印刷した時にノズルやヘッドが干渉しないように配置してくれます。

※データ数が多すぎる場合やサイズが大きすぎる場合は自動配置が出来ません。
 この場合はどう配置してもノズルやヘッドが干渉してしまうので順番印刷は不可となります。

3.スライスする

あとはそのままスライスを実行すれば普段通りgcodeデータが作成出来ます。
このデータで印刷すれば順番印刷での印刷が可能です。

プレビューで層数のスクロールバーを触ってみると順番に造形されることがわかります。

順番印刷機能は直接、印刷ミスを減らすことの出来る機能ではありませんが、印刷時のリスクを減らすことが出来ます。

例えば、夜、印刷を実行した場合、朝、印刷ミスしていたら今までであれば全部ダメになっていたところを、順番印刷であれば失敗した分だけ出し直せば済むようになります。

勿論、印刷ミスをしないことが理想ではありますが、このような機能があるということを知っていても損はないのではないでしょうか?

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