Geomagic Design Xによるメッシュ修正 -穴埋め編 その2-

前回に引き続き、弊社で取り扱いのあるGeomagic Design Xの「穴埋め」機能をご紹介します。
前回の記事はこちら→ https://dipross.co.jp/eng/2018/11/geomagic-designx.html

Geomagic Design Xとは?

Geomagic Design Xは、3Dスキャンなどによって得られたポリゴンデータ(点群)の処理機能と3DCAD機能を融合し、ポリゴンデータから本格的な3D設計を行うことが出来る、強力なリバースエンジニアリングソフトです。

SolidWorksやCATIAなどの汎用的なCADソフトウエアと、互換性のあるフィーチャーベースのソリッドモデルを作成することができます。

ポリゴン修復の重要性

得られたポリゴンデータに欠損があれば、正確なリバースエンジニアリングを行えず、求めているデータを希望通りに作成できない場合があります。

その時に活用できるツールが、Geomagic Design Xの「穴埋め」機能です。
今回は少し高度な穴埋め方法をご紹介します。

実際に穴埋めをしてみましょう

今回は大きく穴の開いた形状を修正します。
※画像をクリックで拡大できます

前回のように「ポリゴン」タブから穴埋めを選択、空いている穴を選択、実行しますが失敗のダイアログが出てしまいました。

こういった複雑な穴をふさぐ場合は、部分的にポリゴン同士を橋渡しする機能の「ブリッジ」という機能を使用します。
こちらも「フラット」と「曲率」の2つの方法があります。
フラットは直線的にポリゴン同士をつなぎ、、曲率はポリゴンの流れ(曲率)を考慮してポリゴン同士を繋ぐことができます。


ブリッジを選択した後、繋げたいポリゴンのエッジを二か所クリックすることで、ブリッジが適用されます。

今回は穴が大きく複雑なため、二か所ブリッジを使用し、できるだけ穴の形状を単純にします。

その後、通常の穴埋め(曲率)を適用すると….

綺麗に穴を埋めることができました。

このように、欠損したポリゴンモデルを修復することで、より正確なリバースエンジニアリングにつなげることができます。
状況に応じて、ポリゴンモデルの修復に使える「穴埋め」機能を皆さんも使用してみてください。
次回もDesignXに関しての機能をご紹介しますのでご期待ください。

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